【必見】アコムで過払い金請求をする場合の流れと注意点まとめ
【必見】アコムで過払い金請求をする場合の流れと注意点まとめ
アコムとは
消費者金融会社のアコムは、1978年から営業をしていて、現在では三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社となっている大手の貸金業者です。
都市銀行の傘下ということもあって信頼性も高く、“20歳以上で安定した収入がある人”であれば借りることができます。即日融資や無利息期間などの対応もしていることから、人気があり利用者も多いようです。
[sugawara]そんな利用者の多いアコムなだけに、最近話題の「過払い金請求」についても、多くの方と和解交渉を行ってきているようです。現在のアコムの過払い金請求への対応はどのようなものか、また実際に返還請求を行う場合に気を付けるべき点はあるのかを見てみましょう。その前に、体験談を紹介いたします。
借金の返済中に過払い金があることがわかり請求し債務が減らせました
- 年齢:30代
- 職業:会社員
- 性別:男
“給料が安く生活に困っていることも有り、日常的に足りないお金を消費者金融から借りていました。私の稼ぎでは返済できるはずもなく、借金で借金を返すという生活を続けていた所、債務がどんどん膨らみ300万ほどになりました。何度も催促されることがありどうにかならないか考えた所、返済中の借金も過払い金請求が出来ることが判明したので、早速法律の専門家にお願いすることになったのです。
弁護士の先生に今借りている消費者金融からの請求書を見せると、合計70万ほどの過払い金があることがわかりました。弁護士の方に債権者と話し合いをしてもらいましたが、どの消費者金融も満額の6割〜8割ほどしか返せないと言う条件を突きつけてきたので、訴訟によって全額返還を狙うことにしました。 弁護士の先生には裁判は時間がかかると言われてあまり勧められていなかったのですが、お金を取り戻すことが先決だと思ったので、訴訟を起こし私の訴えは認められ、過払い金を全額返還することに成功したのです。この結果残債もかなり少なくなり、無理なく返せる金額にまで減っていったので、その後数年で全額返済をすることが出来ました。過払い金を返還請求してよかったと思っています。
高額な過払い金請求で裁判になりかけた話について
- 年齢:50代
- 職業:会社員
- 性別:男
“私は過去の借金で生じた過払い金を取り戻そうとして裁判沙汰になりかけた経験があります。私の親が作った借金を十年以上かけてようやく完済した後、過払い金という言葉を知りました。その時に私が完済した借金にも過払い金があるのではと思い、知り合いの弁護士に調査をお願いしました。返済履歴を取り寄せて計算した結果、百万円を超える過払い金があることが判明したので即座に返還請求を依頼した次第です。金額が高額になると金融会社も返還を渋り、場合によっては裁判に発展する可能性があると弁護士から注意されましたが、その時の私は自分のお金を取り戻すことに頭がいっぱいだったので改めて返還請求をお願いしました。
弁護士の言葉どおり、金融会社は返還を拒否しつつ裁判を匂わせるような物言いで返してきました。算出した過払い金から一割未満の金額で和解をするように迫ってきたのである程度の妥協も必要かと思いましたが、弁護士が強い態度で交渉を行ってくれたので最終的には八割ほどの金額を取り戻すことに成功しました。私の軽はずみな要求からあわや裁判になりかけたものの、優秀な弁護士が適切に対処してくれたので過払い金を取り戻すことができたことに今でも感謝しています。”
カードローンの過払い金に対する返還請求を行った体験について
- 年齢:40代
- 職業:自営業
- 性別:男
“私は過去に貸金業者のカードローンを利用したことがあります。設定された金額の範囲内なら何度も利用できるので借り入れと返済を何度も繰り返した結果、すべての借金を返済するまで五年以上の月日が経ってしまいました。その後、借金には過払い金が発生するケースがあることを知り、利息分を合わせて相当な金額の返済を行った私にも過払い金があるのではと疑問がわきました。そのため、最寄りの弁護士に相談した次第です。過払い金の有無を確認するには貸金業者から資料を取り寄せて計算する必要があることを初めて知ったので驚きましたが、本当に過払い金があるなら取り戻す必要があると思ったので改めて作業の代行を依頼しました。
資料の取り寄せと過払い金の計算を合わせて約二か月の日数を費やしましたが、その結果として約五十万円の過払い金があることが判明しました。改めて返還請求を依頼したところ、弁護士による適切な交渉のおかげで算出した額面の八割以上を取り戻すことができたことにとても喜んだことを覚えています。依頼料と成功報酬を支払った後は三十万円弱が手元に残りましたが、弁護士にお願いしていなければもっと少ない金額で和解を強要されていたかもしれません。そのことを考えると弁護士に返還請求を依頼して良かったと心から思います。”
アコムの過払い金請求への対応
きちんと対応してくれるのか
過払い金請求のための、取引履歴の開示請求などを行った場合に、アコムはどのような対応をとるのでしょうか。
以前は、司法書士や弁護士が介入し取引履歴の開示請求をしても直前の数回分の貸し借りしか開示しない、日付や金額を誤魔化した引き直し計算書を提出する、といった非協力的な対応が目立っていたようですが、「公的応対センター」という取引履歴と債務整理交渉を行う部署を立ち上げ、体制を一新してからは、比較的迅速で協力的な対応となっています。
また、支店によって時期は多少異なりますが、だいたい1980年代にコンピューター化され、それ以降のものであればデータが残っており、それ以前であっても紙で保管されている場合もあるため、抜けや漏れはほぼないと思って差し支えないでしょう。
ただし、データをFAXで送ってくる場合、数字が見にくく引き戻し計算を行うのに時間を要する場合があるようですので、注意が必要な業者です。
[rank]和解の場合、どのくらいの金額が戻ってくる
過払い金請求を行うと、アコムの担当者から金額の交渉の連絡がくるようです。ほとんどのケースで、本来より低めの金額を提示してくるようですが、こちらが条件をのまなくてもすぐに裁判になることはあまり見られません。ある一定額以下であれば担当者が和解権限を持っているため、過払い金のほぼ満額での和解というケースもあります。
ただし、個人でやる際、この時に注意したいのが“ゼロ和解”です。ゼロ和解とは「債権債務はお互いになしということで、和解にしませんか?」「借金がなくなりますよ」と言われて了承し和解してしまうことです。借金がゼロになると聞き、喜んで了承してしまったが、実はさらに多くの過払い金があった、というケースが多く見られます。
現在借り入れがある人の場合、言われた金額通りで納得してしまっていいのかどうか、専門家が介入していない状態での過払い請求の場合はこのような注意が必要となってきます。
また、最近では過払い金請求が殺到しているために赤字を発表している貸金業者も多く、アコムも例にもれず厳しいようです。今後しばらくはこの状況が続くと思われますので、和解金額は30~50%といった低い数字を提示される可能性は高いでしょう。
特に自分で過払い金請求を行っている場合には、交渉しようにも思うように進まず、時間だけが経過してしまうことも少なくないので、最初から専門家に相談するほうが得策です。
裁判で気を付けたいポイントは
裁判をする時には“取引の分断”の主張に気を付けるべきでしょう。 過払い金請求の裁判では、いったん借金を完済し、その後一定期間(借金の空白期間)をおいて再度借り入れをした場合に、空白期間前の取引の際に生じた過払い金とその後の借り入れとの一連性が認められるかどうかが関係してきます。
取引を一連で計算せず分断してしまうと、本来取れるはずの過払い金が大幅に減ってしまい、空白期間前の借り入れが10年以上前であれば、過払い金じたいが時効消滅してしまいます。そのため、取引の一連性は裁判で争点となりやすくなっています。
アコムの場合は、過去に取引の事実関係についてまったくのでたらめを主張した事例があります。
2010年の過払い金請求の裁判の際、2004年4月19日に完済後、2008年3月16日に再度借り入れをした事案で、取引履歴に「テントウ」や「ケイヤク」という文字がなく、契約番号やそのほかの条件についても、2004年時の基本契約と何ら変わりない基本契約となっているにも関わらず、「2008年の融資の際に新たに会員登録申請を行い、基本契約書を締結した」と虚偽の報告をしています。
このような誠意のない対応をいつもしている、ということはあり得ないでしょうが、少なくとも実際にこういった事例があったことを知っておくに越したことはないでしょう。
アコム過払い金請求の流れ
実際にアコムへ過払い金請求を行う際の流れを見てみましょう。
①取引履歴を取り寄せる
まず、過払い金があるかどうかを調べるためにも取引履歴の開示要求を行う必要があります。アコムの場合は開示要求を行ってから約1、2週間で手元に届くようです。
また、この時の注意点としては、「文書で残す」ことです。万が一、アコムが要求に応じなかった場合に、訴訟時の損害賠償請求の証拠となります。
②引き直し計算をする
金利を利息制限法の数値に当てはめて引き直し計算をします。これによって過払い金がいくらなのかが分かります。
計算が難しく専門知識が必要になってきますので、専門家に依頼するか、自分でやる場合には専用ソフトを使用することをおすすめします。
③過払い金請求をする
実際にいくら過払い金があるのかが分かったら、返還請求を行うことになります。 アコムの場合、対応の丁寧さや迅速さは満足度が高いようですが、和解案として提示される返還額には不満の声が多くなっています。
過払い金請求の理想は「過払い金100%+利息分+諸費用」の返還ですが、実際には利息分や諸費用は支払われず、過払い金も満額もらえることはほとんどありません。
④和解・訴
アコムから提示された和解案で問題が無ければ和解成立です。不服の場合には訴訟を起こすことになります。
⑤返金
返済額が決定してから3~6ヶ月前後で返済されることが多いようです。
以上の流れがスムーズにいったとしても、解決までには半年近くの期間を要します。半年もの期間、1人でアコムや裁判所と様々なやり取りをするのは、精神的にも肉体的にもかなりの負担になるでしょう。勘違いされがちですが、部分的に(例えば取引履歴取り寄せや引き直し計算を)自分でやっても手続き費用は安くならない可能性が高いです。
早期解決・円満解決を望むのであれば、必要な部分だけ専門家に頼むというよりは、最初から全て交渉力・実績のある専門家に任せたほうがずっとスムーズに進みます。
個人で交渉した場合、低い額で和解を迫られる場合が圧倒的に多く、時間も労力もかかるため、交渉力・実績のある専門家に依頼したほうが得策です。アヴァンス法務事務所なら、アコムへの過払い金請求の経験とノウハウがあります。
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