アコムに返せない… アコムの債務整理の対応は？

アコムとは

アコムとは、日本の大手消費者金融会社で、現在は三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社となっています。都市銀傘下ということもあってか、信頼性が高く利便性も優れています。借入れ条件は“20歳以上で安定した収入がある”ことのみで、その日にお金を借りる即日融資の受付や利息のかからない無利息期間などを設けており、サービス内容も充実しています。

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[sugawara]

1978年から営業していて利用者が多いぶん、債務整理や過払い金返還請求の件数も多く、対応もある程度はマニュアル化されているようです。

 

アコムでの債務整理

アコムで債務整理を行う際の対応はどのようなものなのでしょうか。債務整理とは法的に認められた借金問題の解決方法の総称を指しています。方法別にアコムでの対応がどのようになっているのかを見てみましょう。その前に体験談を紹介いたします。

キャッシングの使いすぎで債務整理をしました

• 年齢:４０代
• 職業:自営業
• 性別:男

“昔から物欲はある方で、社会人になってからも給料が入ったら好きなものを買って物欲を満たしていました。しかし給料だけでは自分の欲が満たせなくなり、軽い気持ちでキャッシングに手を出しましたが、お金が何時でも簡単に借りられる手軽さも相まって借金の総額が膨らんでいったのです。それでも最初は生活を切り詰めて返済をしていき、苦しいながらも返せていけたのですが、光熱費や生活費の支払いなどで返済が難しくなったので借金問題に詳しい弁護士に相談しました。

債務整理でどれくらい金額を減らすことが出来るのか相談してみると、利息分や債権者に対して交渉をすることでいくらかは減らせることがわかったので、まずは弁護士の方に債権者の方と話し合いをしてもらうことにしたのです。結果的に総額で500万ほどあった借金を420万にまで減らすことができ、返済期間も予定よりも延長してもらえる結果となりました。返済期間の延長によって毎月の返済額がかなり減ったので、会社の給料でも返せることになったのが良かったです。当初は7年かけて返済する予定だったのですが、ボーナスで繰り上げ返済などをした結果それよりも短い4年で全ての借金を返済できたので、あのときに自己破産を選ばなくて正解でした。

明るい光！債務整理で人間らしい生活を取り戻せました！

• 年齢:４０代
• 職業:自営業
• 性別:男

“息子の進学費用のために消費者金融を利用したことがきっかけでした。二年経った頃には雪だるま式に借金がかさみ、生活もままならない状態に。息子の就職が決まるまでは息を殺すような生活をして、就職が決まってから債務整理に踏み切りました。私にもこれからの人生があるので、借金を返済するためだけに振り回されることを回避したかったからです。 まず行ったことは、依頼する弁護士を探す作業でした。幸い住んでいる町で弁護士の無料相談会が実施されていたので役所に問い合わせをすると、二週間後に予約ができました。30分間の相談時間に、債務整理を取り扱っている弁護士事務所と大まかな費用を教えてもらえました。すぐに教えてもらった弁護士事務所に依頼をし、委任契約を結んだのです。その時に債権者一覧表を自作したものと、身分証明書や借入時の明細書や契約書も持参しました。

着手金が10万円だったので、その金額を弁護士事務所に支払うと債務整理の作業がスタート。債権者宛に受任通知が送付され、私への支払いの請求がストップしました。そのおかげで、常に何かに追われているような不安感が払拭されました。人間らしい生活を取り戻すことができたのです。さらには、債権者に取引履歴の開示が請求され、過去にどれぐらいの利息を払っていたのかが明らかになったことから、法律で定められた範囲以上の利息を払っていたのが分かりました。債務整理をしたことによって、暗闇の中をただただ彷徨い続ける恐怖から抜け出せました。

過払い金請求で110万円の借金を15万円まで減らしました

• 年齢:４０代
• 職業:主婦
• 性別:女

私の夫が失業したことでローンの返済が滞るようになった他、生活費をねん出するために借金を重ねたことですぐに生活苦に陥ってしまいました。日雇いのアルバイトでは返済もままならず、毎日の生活にもひどく困窮したことから遂には債務整理が必要との考えに至った次第です。当時は夫婦そろって債務整理の知識に乏しく、弁護士に相談すれば良い程度の考えしかありませんでした。また、債務整理には複数の種類があることも知らず、相談の場で改めて説明を聞く必要に迫られた次第です。債務額や当時の収入を踏まえ、一切の資産を放棄する代わりに返済義務が消失する自己破産を勧められた際は正直、あまり理解できなかったのを覚えています。

自己破産の手続きにお金がかかることや長い時間を要することも初めて知ったので困惑しましたが、生活を立て直すための投資と考え直し、改めて弁護士に依頼しました。破産申請が受理されたことにより晴れて返済義務は消失したものの、その一方で自宅や車を放棄することになったのは痛手でした。それでも毎月の返済で生活が圧迫される心配が無くなったのは事実です。現在はアパート暮らしで夫婦そろってパート勤務をしていますが、高額な債務に追われる生活から抜け出せたので満足しています。”

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（1）任意整理について

任意整理とは、債務者とアコムが直接交渉を行って借金返済の交渉をする方法です。交渉内容としては、借金そのものを減らすような交渉はできず、一般的には利息金・遅延損害金のカットと将来利息の免除、借金の長期分割払いがほとんどです。

アコムでは、任意整理の交渉ではおおむね将来利息カットや長期分割払い（3～5年程度）に応じてもらえることが多いようです。

（2）自己破産

自己破産とは裁判所に申立人（債務者）の個人情報を記載した「破産申立書」などの書類を提出してこれが認められると、すべての借金の返済免除をしてもらえる手続きです。法的に強制力を持つ手続きですので、どの貸金業者と取引をしていても関係なく、裁判所に認められさえすれば借金を返済する必要はなくなります。

（3）個人再生

裁判所に具体的な返済計画となる「再生計画」を提出してこれが認められると、借金総額を5分の1程度に減額したものを36回払い（3年）で返済するようになる手続きです。任意整理より借金の減額幅が大きいかわりに、継続的に返済ができるような安定した収入があることが条件となります。こちらも自己破産同様に強制力のあるものですので、貸金業者とのやり取りはほとんど発生しません。

過払い金は返ってくるの？ 過払い金請求の対応について

最近では、これらの債務整理と同時に「過払い金」が発生しているかどうかの調査を行うことになっています。過払い金が発生している場合には、借金に過払い金を充当させることで借金残高を減らすことができますし、過払い金が多ければ借金を相殺してさらに手元にお金が入るケースもあります。

過払い金返還請求に対するアコムの対応はどうなっているのでしょうか。

過払い金の調査には、過去の借金の履歴となる取引履歴の開示請求を行う必要があります。アコムの場合、「公的応対センター」という部署が一括して取引履歴と債務整理の交渉を行っており、比較的迅速で協力的な対応となっています。

ただし、取引履歴のコンピューター管理を開始したのが1980年代からとなっているので、古い取引履歴に関してはデータではなく紙で保管されている場合もあり、抜け漏れはなくても調査に時間がかかることがあります。

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過払い金の返還状況は、和解と訴訟決着によっても異なりますが、アコムが提示してくる和解案としては「過払い金の3～5割」といった低い金額となる可能性があります。そこから交渉次第では7～8割程度で和解することもできるようです。訴訟となれば過払い金の9割～全額を返還してもらえるケースが多いようです。

過払い金の手続き終了までには3ヶ月～半年程度の期間を要します。ほかの債務整理と同時に作業することができますので、債務整理と同時に着手すれば半年間ですべてを解決することもできるでしょう。

アコムでの債務整理での注意点

アコムでの債務整理で注意すべきことはあるのでしょうか。少しでもスムーズに債務整理を進めて、借金問題の早い解決を目指すために注意すべきポイントを説明します。

債務整理後のアコムで融資やキャッシングなどの借り入れは不可

当然のことのように感じるかもしれませんが、債務整理をしたあとはアコムからの借入れは難しいでしょう。債務整理を行うと、信用情報機関が管理する事故情報というものに登録され、いわゆるブラックリストに載った状態となります。任意整理では約5年、自己破産・個人再生では約10年間この記録は保持されます。

では、記録の保持期間を過ぎれば借り入れは可能なのかというと、そうではありません。債務整理の情報は信用情報機関だけではなくアコム社内でも管理されているのです。そしてこの社内情報は、基本的に削除されることはないといわれており、一度でもアコムで債務整理をした人は社内で融資不可という判断をされる可能性が高くなります。

これは過払い金返還請求にも同様のことがいえます。もし債務整理後に融資を受けたい場合には、他の貸金業者を利用するようにしましょう。

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過払い金返還請求の際には、関連会社の借金にも注意

過払い金返還請求は債務整理ではないため、事故情報が登録される（ブラックリストに載る）ことはないのですが、過払い金を借金に充当させてもなお借金が残る場合には、債務整理とみなされて事故情報に登録されてしまいます。

債務整理を検討したが過払い金が発生していることが分かって、過払い金返還請求だけで借金を返済することができるという場合にはブラックリストにも載らず借金も解決できるのですが、このときに1つ気をつけないといけないことがあります。それは、アコムの関連会社での借金の有無です。

アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループに属する消費者金融会社ですので、アコムが吸収した「DCキャッシュワン」「じぶん銀行ローン」「バンクイック」などから借入れが残っている場合には、過払い金返還請求する前にこちらの借金も整理しておかなくてはいけません。

アコムマスターカードのショッピング枠は完済しておく

アコムが発行しているクレジットカードを利用している場合は、キャッシング枠だけではなくショッピング枠についてもすべての支払いを完了しておきましょう。過払い金返還請求を行う場合には、クレジットカードのショッピング枠も借金とみなされて過払い金を充当することになります。

 

アコムでの債務整理実績のある司法書士などの専門家へ依頼する

債務整理の相談をする際には、アコムでの債務整理の実績のある司法書士などの専門家に依頼するようにしましょう。

アコムでは「公的応対センター」という債務整理専門の部署があるくらいですので、債務整理への対応に慣れた担当者が交渉の場に出てきます。債務整理の対応経験が多く専門知識のある担当者の場合には、交渉でも強気な態度で簡単にはこちらの条件を了承してくれないことがありますので、債務者側も対応に慣れている司法書士に有利に交渉を進めてもらえるようにしましょう。

特に任意整理の場合は、強制力のない交渉ですので、こちらのすべての条件を飲んでくれるかは司法書士の交渉力がとても重要になってきます。よりメリットのある債務整理をするためには、司法書士への無料相談などを利用して、複数の事務所の意見を聞き、一番実績のある司法書士に依頼をするといいでしょう。