【自己破産の体験談】会社を興したが失敗し、借金を背負って自己破産に至った体験

自信をもって始めた会社がまさかの倒産で借金を抱えることに

会社を立ち上げて失敗

私は現在40代の会社員です。会社の事務作業を毎日こなす生活を続け、安定した経済状況を取り戻しつつあります。しかし、以前は一つの会社の社長として会社の経営をしていました。

そしてその会社は私が立ち上げたものでした。その会社はインターネット関連の事業を展開していました。この事業に決めたきっかけは、近年急速にインターネットの発達が進んでいるという事で、ここで会社を立ち上げれば儲けられるのではないかと思ったからです。しかし、そのような安易な考えでは会社が経営を続けていくことは難しく、思い付きで起こした会社はあっという間に倒産してしまい、私は多額の借金を背負いました。

多額の借金の具体的な内容

私の借金は会社の事業立ち上げの際にできたので、ギャンブルや浪費とは比べ物にならない額になりました。お金は銀行から借りていました。そのため、不当な利息を取られるという事は一切ありませんでしたが、借金総額は3億円になりました。

この金額は人間の生涯賃金をはるかに上回っています。宝くじを当てなければ到底返すことはできないようなお金です。そのため、この借金を背負ってからは一度も返済をしませんでした。返すことが無謀だとわかっていたからです。そして、借金を背負った数日後に自己破産の手続きをしました。

自己破産で絶対に返せない借金はすべてなくなり、人生をやり直すことに

会社が倒産してしまい、多額の借金を抱えた人が自己破産をするという話をよく聞いていたので、私はすぐに自己破産をすることを決めました。まず専門家に相談して、アドバイスを受けて自己破産の手続きに入りました。手続きには少々手間取りましたが、何とか手続きを終わらせることができました。手続きが終了すると、3億円あった私の借金は一気になくなりました。

借りていた場所が銀行だったので、自己破産後に返済を強要してくるメールや脅迫文のようなものが送り付けられるという事は一切ありませんでした。私は財産に認定されるようなものを借金をして売り払ってしまっていたため、財産を失ったという事はあまりありませんでした。ちなみに私の車はボロボロだったので、財産と認定されなかったので回収されず、今でも普通に乗り続けています。

多額の借金を抱えたら自己破産すべき

私は今回の自己破産を経験して、多額の借金を抱え、自分ではもうどうすることもできなくなってしまったら、自己破産をするべきだと思いました。少額であれば返済したほうがいいですし、ブラックリスト入りをしてあとで困ることもありません。しかし、多額の借金であれば、もちろん支払う利息も金額も少なくないので、返済が滞ってしまうとあっという間にパンクしてしまいます。

私は自分で起こした会社ということもあり、意地もあり、なんとか自分で頑張って返済しようとしていましたが、利息はかさむばかりで、返済が滞り遅延損害金の支払いも必要になり、経営はどんどん赤字になっていきました。

借金はもちろんしないに越したことはありませんが、どうしても生きていれば、お金を借りることが必要になることがあるはずです。なので、お金を借りること自体は悪いことではないと思いますが、借金した後にその返済ができない、このままでは返済していけないと感じたら、早めに債務整理をして人生をやり直すべきだと思いました。

借金は返済が遅れれば遅れるほど利息と、「返済が遅れましたね」という罰金の遅延損害金が増えていくので、支払う金額がどんどん増えていきます。そこで放置してしまうともう返済のめどは立たなくなるだけでなく、返済しないでいるとブラックリストに載るだけでなく、口座の凍結までされる可能性があるので、法律の専門家に早めに相談だけでもしておくことをお勧めします。